「大正ロマン」うりざね顔の美人画に魅せられて 竹久夢二
つい先日、竹久夢二の古い絵はがきを手に入れました。
1912年~1925年まで続いた「大正時代」。
年号がわずか15年と短いですが、明治から続く日本が西洋の文化と出会った華やかな時代であり、建築やファッションは、和洋折衷の特徴的なスタイルが興味深いです。
古き良き文化や風俗、レトロでノスタルジックな情趣。
最近その大正時代に魅了されています。
今日のブログは、塾から離れOFF記事を届けます。
「大正ロマン」の立役者
竹久夢二といえば、その繊細な描写が日本のロートレックとも称される、「大正ロマン」の立役者で、画家、詩人、デザイナーとして活躍したマルチアーティストの先駆者。
明治時代の岡山県に生まれ、いまも世代を超えて人気を集めている作家・竹久夢二(1884〜1934)
“美人画”を描いた画家として知られている、竹久夢二なんですが・・・
竹久夢二の描く女性は、瓜実顔(うりざねがお)なんですよね。
瓜実顔(うりざねがお)とは、一般的に縦に長い面長で、鼻筋が通っているすっきりとした顔立ちの方を指します。
そして、女性をどう描けば美しく見えるのか、夢二はモデルの女性達にさまざまなポーズを取らせたそうです。
可愛らしさ、奥ゆかしさ、艶やかさ。
構図としては、後ろ姿や何かにもたれかかる姿などさりげないポーズが多いのですが、実は、これらには共通する描き方があり、どの女性もゆるやかなS字のラインで描かれています。
しぐさやポーズが女性独特の美しさを醸し出します。
細長くしなやかな肢体、どこか憂いを帯びたその表情1つ1つに魅了されます。
夢二の美人画には、女性のさりげないしぐさやお洒落、それを美しく描きたいと願い続けた竹久夢二の想いが伝わってきます。
約100年前の日本で“可愛い”というキャッチコピーを使用し、自らデザインしたグッズを売り出したのも竹久夢二なんです。
和と洋の美術様式を交差させてた夢二の洗練されたデザインや美人画など、これから少し触れていこうと思います。
守田 智司
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