英語民間試験、来年度の実施見送りされたね!
英語民間試験、来年度の実施見送りされたね!英語民間試験の延期を求める民意の声が国を動かしたといったところでしょうか。
今日のブログでは、英語民間試験、実施見送りについて簡単にまとめてみたいと思います。
2020年度からスタートする大学入学共通テストで「読む・聞く・書く・話す」の4技能を問うため、英検やベンッセ(GTEC)など6つの事業者7種類の検定試験を共通テストの柱の1つとして導入する予定でした。
もともと、これらの英語民間試を2020年4月から12月の9ヶ月の間に現高2生らが最大2回受験し、その成績を大学入試センターが発行する「共通ID」で管理し、大学に提供する仕組みでした。
しかし、この仕組み問題が山積みでした
今回導入する英語民間試験には、2つの問題がありました。
1つ目は・・・・
利用する大学から、内容や難易度の異なる個々の英語民間試験を合否判定に使うのは「無理がある」との批判が相次いだこと。
⇒実際に、利用する大学、短大は全体の6割程度
2つ目は・・・・
受験生や高校側から、試験会場が少ない地方の受験生らに不利だという声や検定料が高すぎるため費用負担が大きいという声が相次いであがったこと。
⇒試験日程や場所などの実施概要が決まらず今年の夏になっても示されないままだったので、全国高等学校長協会は、提供される情報が不十分だとして、9月、文科省に延期を要請。
⇒民間試験の会場は県庁所在地などの都市部が多く、離島や地方の生徒が都市部の会場まで試験を受けるとなると旅費などの負担が生じる。
こうした中、文部科学省は、英語の民間試験について、受験生の不安を解消するのは難しいとして、予定していた来年4月からの実施を延期する方針を固めたようなんです。
正直、この先送りで、実施側の方でもほっとした人は多かったじゃないかと個人的には思います。
また、単純にこれだけ問題を抱えているわけだから、「延期」という言葉だけで話は済まないと思います。もう少し、抜本的にこの入試制度や改革を見直した方がいいと思いますね。
守田 智司
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