「噺家 桂歌丸師匠から学ぶ!」よい噺も、よい授業も精進あるのみ!塾講師も噺家もいつしょですね。
おはようございます、未来義塾の守田です。人気演芸番組「笑点」のレギュラーとして長く親しまれ、軽妙な語り口で人気を博した、落語家で落語芸術協会会長の桂歌丸さんが残念なことに亡くなられました。
子供の頃から、好きだった「笑点」。今も歌丸さんの「座布団一枚」の台詞が浮かんできます。年齢や外見に対する毒舌が飛び交う中で、それを受け止めて笑いに変える名人芸。
もう、歌丸さんの笑顔が見れないと思うと寂しくなります。
噺家として、酸素ボンベを抱えて車いすで移動しながら、高座に上がろうとする、その最後の最後まで「己の芸」を追求する姿勢。噺家として、精進する志向。
芸歴65年の噺家桂歌丸さんの語る言葉が、心に沁みます。私が好きな歌丸師匠の名言をご紹介します。
噺家桂歌丸師匠の名言集 噺家も塾講師も同じ
人を泣かせることと人を怒らせること、これはすごく簡単ですよ。
人を笑わせること、これはいっちばん難しいや。
どうしたら話がうまくなるのか。逆説的ですが、人の話を聞くことです。
人の話を理解しようと努めれば、自分にない人の性質や発言の真意を想像するでしょう。ひいては聞き上手が話し上手になるんです。
プレゼンや授業が上手くなりたいと、20代、30代の頃よく落語や漫才をよく聞いていました。人前で話すことが商売という点では、噺家も塾講師も同じだと考えていました。
どう言葉を駆使して、授業を受ける生徒達に理解をさせ、授業がそのものが面白いと感じさせれるか?「また、あの先生が受けたい」と思って貰えるか?ある意味、塾講師も噺家と同じ人気商売です。
私たち落語家は、噺でお客さんに楽しんでもらう商売です。
肝心なのは、お客さんの頭の中に情景を浮かばせること。欲を言えば、その情景に色をつけて届けたい。
50分という限られた授業の中で、起承転結を折込み、授業の最後に「わかった」「できた」と生徒の頭と心の中にいかに残せるか?塾屋にとって、毎回、毎回の授業が真剣勝負なんです。この姿勢は、今も昔も変わりません。
どんなに、映像授業が普及しても生授業の方が勝っていなければなりません。ライブ感だったり、実際、生徒達を目の前した講師の熱量みたいなものは、血の通った授業でなければ届けることはできません。
薄情な人間には薄情な落語しかできない。
人情味のある人だから、人情味のある芸ができる。まさに「芸は人なり」なんです。
だからこそ、授業は手を抜くことはできません。また、日々進化するためにも講師自身が学び続けるなければなりません。講師の努力している姿勢は、そのまま授業に現われます。まさに「授業は、人なり」です。
私は、歌丸師匠の「生きるのは苦しいものです。私は噺家。だから苦しくても高座に上がらないといけないんです」という生きる哲学が好きです。生涯現役を貫いたところ、歌丸師匠格好いいです。
まさに歴史と人々の記憶に名を刻み込む、名噺家だと思います。お疲れ様でした。ご冥福をお祈りします。 私は、 今日も、いい授業ができるように、精進していきます。
「それでは今朝は、ここらでよかろうかい!未来義塾、チェストー、気張れ!」
※大河ドラマ風で締めくくりました!
守田 智司
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