県内初!岡崎北高校に新設される「理数科」とは?

 

先日このブログでも取りあげた「令和4年度県立高校への改編及び学科・コースの新設・改編について」ですが、その中でも注目すべきは、県内初の「理数科」新設ではないでしょうか?

 

今日のブログでは、県内初の岡崎北高校「理数科」について解説したいと思います。

 

そもそも「理数科」というのは・・・

 

普通科で学ぶ,国語,地理歴史,公民,数学,理科,保健体育,芸術,外国語,家庭,情報という「各学科に共通する各教科・科目」に加えて,理科,数学を深く学ぶためのカリキュラムが編成されている学科のことです。

 

ですから、当然普通科よりも理数科目を重点的により多く学ぶことができるので、理数科目好きの中学生にはたまらない科といえるでしょう。

 

文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定されている高校では、将来の国際的な科学技術人材を育てるための、先進的な理数教育が行われているんです。

 

例えば、

 

高校生のうちから本物に触れるということから、大学や研究機関と連携して最先端の研究活動を体験したり・・・

 

研究成果を持って海外へ行き現地の研究者と交流を持ったりと・・・

 

校内に留まらず、校外などにも活動の場を拡げ、アクティブで豊富な体験をしながら、先進的な理数教育が学べるというわけです。

 

 

 

 

県内初!岡崎北高校に新設される「理数科」

 

 

以前、このブログでも岡崎北高校のコスモサイエンスコースについて紹介しています。

 

 

そして、令和4年度からそのコスモサイエンスコースの発展形として県内初となる理数科を開設することになったんです。

 

高校側もこれを機に更なる成長を遂げようと施設・設備の整備はもとより、普通科も含め、3つの柱で示される資質・能力を身に付けるための教育プログラム開発と授業改善を、全教職員が一丸となって取り組んでいくようです。

 

もともと西三河の進学校として人気校でしたが、この「理数科」が開設されることで、更なる人気校になるのではないでしょうか?

 

 

 

なぜ、今このタイミングで理数科が開設されるの?

 

県の教育委員会のHPにはその理由をこのように書かれていました・・・・

 

普通科のコスモサイエンスコースでの実績を生かし、理数教科に関する系統的な探究活動を通して、多角的・複合的に事象を捉えて課題を解決する力や、新たな価値を生み出す創造的な力を身に付け、ものづくり産業を含む科学技術分野の研究や開発を支える人材の育成を目指す。

 

また、中学生やその保護者向けのPDFファイルにはこんな風に書かれています。

 

理数科の目標 ⇒ Society5.0 において、新たな価値を創造できる国際科学人の育成を目指す。

 

重視する点 ⇒ 「理・数・探究」「グローバルな視点」を重視し、「先進研究機関との連携」のもと、ものづくり愛知の持続的発展を支えるリーダーの育成を図る。

 

簡単にいえば、科学技術系の人材を育てることが、国際的な競争力につながるということ!でしょうか。

 

 

 

グローバル化とSociety5.0

 

 

 

加速度的に進化を続けてきたグローバル化の流れは、今後さらに進むと考えられています。

 

2025年には、1970年以来55年ぶりの大阪万博の開催が予定されています。

 

総合型リゾートの誘致や開業など約2兆円の経済効果が見込まれ、来場者2,800万人、訪日外国人も再び増加すると考えられています。

 

日本を代表するグローバル企業は、ウィズコロナ、アフター コロナの状況を見据えつつ、社内公用語の英語化を加速させ、海外諸国との架け橋となる外国人採用も意欲的だと聞きます。

 

そして政府が政策の中で示している「Society 5.0」。

 

Society 5.0とは、

 

 

 

Society 5.0とは、AIやIoT、ロボット、ビッグデータなどの革新技術をあらゆる産業や社会に取り入れることによりする実現する新たな未来社会の姿です。

 

狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、

 

人類社会発展の歴史における5番目の新しい社会の姿とも言えるでしょう。

 

この未来社会では、健康・医療、農業・食料、環境・気候変動、エネルギー、安全・防災、人やジェンダーの平等などの様々な社会的課題の解決とともに、国や人種、年齢、性別を越えて必要な人に、必要なモノ・サービスが、必要なだけ届く快適な暮らしが実現します。

 

 

これは決してAIやロボットに支配され、監視される未来ではありません。

 

また、一部の先進国だけが成果を享受する社会でもありません。

 

世界のあらゆるところで実現でき、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができる新たな人間中心の社会です。

 

下記の経団連のHPを参照。

 

 

 

 

 

 

 

こういった状況下で新しい時代を開拓するスキルを子供たちは求められているのだと思います。

 

今日は、県内初、岡崎北高校に新設される「理数科」について、解説をしてみました。

 

新時代の幕開けに活躍できる人材を育む学びの場として大いに期待したいと思います。

 

 

MORITA先生
MORITA先生
(PS)これは余談ですが、「理数科」のデメリットを1つだけ上げるとしたら、クラスが1クラスしかないので、3年間ずっと同じメンバーと過ごすこと。新学期のワクワクするクラス替えが無いことぐらいですかね。好きな女子が1年次に隣のクラスいたなら、3年間同じクラスになることは無いということ!残念((笑))

 

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。