17年目の塾の玄関ドアに油性ニスを二度塗装したら、より深みのある自然な仕上げになりました。
木材に塗装をするのは面白い。
無垢木材の玄関ドア。
2005年から使いはじめ、
3年、5年、10年と年月の経過とともに、歴史を刻み表情が味わい深くなっていきました。
使い込むほどに風合いを増していく無垢木材の経年変化。
その表情に、塾の歴史を感じます。
畳の色が変化するように、木材も時間の経過とともに色味が変化していきます。
様々な要因により色味が変わりますが、その一番の要因は”光”と言われています。
特に紫外線の影響は強く、光を吸収して、木材の色が変化します。
そして、今年も梅雨や台風、そして夏の太陽の直射日光によく耐えてくれました。
雨風や、日光のあたる下半分の色褪せが目立ってきたので、
油性ニスでもう一度丁寧に塗装し直しました。
油性ニスは、木の肌触りや香りは失われてしまいますが、
クリア色でも若干の飴色になることが多く、
塗装すると少し黄色味を帯びた色合いになります。
私は、この少し黄色味を帯びた色味が好きですし、
また、油性ニスが耐久性としては最も優れているので、今回も迷わず油性ニスを選びました。
こうやって定期的に自分で塗装することで、
ドア1つとっても17年間使い続けることができます。
今、毎朝歩いていますが、体も同じでメンテナンスが重要。
身体の健康は、精神の健康に影響しますし、
精神的な力は情緒的な力と能力に影響します。
ある能力を改善することで、他の能力も高まるという相乗効果へと繋がります。
ものを長く使おうと思うなら、常日頃のメンテナンスが重要となり、
大切なことを長く続けようと思うなら、自分に自己投資が重要なります。
定期的に刃を研ぐ時間をとらなければならなと、
ドアを塗りながらそんなことを考えていました。
(PS)
油性ニスを塗ったら、十分風合いは良いものになりましたが、今回は更にひと手間を加えてより深みのある自然な仕上げになりました。
守田 智司
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