「ちゃんとしなさい」といういう言葉は塾では使わないようにしています。
今朝は、昨日の曇り空とうって変わり青空が拡がるなんとも気持ちの良い朝を迎えていますね。
おはようございます、未来義塾の守田です。
私は、生徒達に「ちゃんとしなさい」といういう言葉は使わないようにしています。
忘れ物をしたり、
授業を受けている時に、姿勢が悪かったり、
漢字帳が毎日書けていなかったり、
挨拶の声が小さかったり、
昔は、注意しなければならない時に、「ちゃんとしなさい」とか「しっかりしなさい」いう言葉を当たり前のように連呼していました。
なぜ?と考えれば、自分がそうやって育てられてきたからです。
戦後の高度経済成長期のど真ん中
1クラス40人、ひと学年13クラス、500人以上もの生徒が通う中学校で学んでいたわけです。
今じゃ、考えられない環境でしたね。((笑))
少子化の今と違い、激烈な競争下にあったわけで、どれだけ早く事務処理ができるかを社会に求めれ、
少しでも人より優れたホワイトカラーになるよう、小さな頃から育てられた気がします。
「早くしろ」
「ちゃんとやれ」
「みんなと同じ様に、いい子にしなさい」という言葉ばかり、
まぁ、子供の数が多かったので、学校の先生にしたらいちいち1人1人にあった声掛けなんて物理的に無理だったと思うので・・・
しょうがないといえば、しょうがない時代だったとも思います。
だから、全部まとめて
親だけじゃなく、学校の先生からも、近所のおじさんからも、会社の上司からも、社会からも
一色単に「早く、ちゃんと、いい子に」と言われ、それが当たり前だったんだと思います。
私の「ちゃんと」と他人の「ちゃんと」は基準が違う!
「ちゃんとしなさい」という「ちゃんと」ってどれだけ曖昧な言葉なんだと思います。
若い頃、よく遅刻したり、宿題を忘れてきた生徒に「ちゃんとしなさい」と注意していました。
でも、「ちゃんとしなさい」と何度注意しても、いっこうに遅刻はするし、宿題も忘れてくるんですよね。
態度が改まることは無かったんです。
その生徒の家庭にも何度も連絡したりして、塾の様子を伝えたんですが、
家でも「ちゃんとするように」何度も言っているというんです。
ムムム・・・?
そこでなぜ?かと考えてみると・・・
それは、親の「ちゃんと」と私の「ちゃんと」の基準が違うことに気付かされました。
例えば、7:30に集合とあった場合、
5分前集合が当たり前の人もいれば、
10分前集合の人もいる。
また、ギリギリに行けばいいという人もいれば、
5分ぐらい遅れてもいいという人もいる。
つまり、人によって「集合時間」という基準が違うわけです。
基本、親からの影響が大きいと考えると、先生の「ちゃんと」よりも親の「ちゃんと」を基準にしている場合が多いです。
また、子供にとって、親の「ちゃんと」と先生の「ちゃんと」の基準が違えば、
どちらのちゃんとに従うべきか?
困惑してしまいます。
そのことに気付いてから、私は塾で「ちゃんとしなさい」という言葉を使うのを止めました。
言い換えると、言葉を具体的に伝えることを意識しました。
言葉をはしょらない。
「ちゃんとしなさい」というあいまいな言い方をせず、
生徒には、具体的な言葉で伝えることを心がけています。
例えば、先ほどの集合時間であれば、「授業開始10分前集合」だとか
生徒が忘れ物をした時に、「なぜ、忘れ物をするのか?」その原因を考えさせてから
次、忘れ物をしないために、メモ帳に次回の持ち物を書かせたりしています。
多分「ちゃんとしなさい」と親でも、先生でも使ってしまうのは、
忙しかったり、
めんどくさかったり、
自身の感情がコントロールできなかったりして、
言葉に対して、子供に対しておおちゃくになってしまうからだと思います。
このブログを読んでくださっている、保護者の皆さんも「ちゃんとしなさい」という言葉を我が子に投げかける瞬間、
少し立ち止まって言葉を選んでみて下さい。
今日の記事が何かの役に立てれればと思います。
雲の向こうは、いつも青空。
There is always light behind the clouds.
ルイーザ・メイ・オルコット
守田 智司
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