子どもの頃の景色に出会うために、三谷八剱神社の三猿まで歩いてみた。
今朝は早朝から思いっきり蒲郡三谷まで歩きました。
私は、小学3年生までは、隣町の三谷に住んでいて、
三谷小学校の近所にある、光昌寺や八剱神社でよく友達と一緒に遊んでいました。
今朝は無性に、その頃の景色が見たくなったのです。
太陽が昇る前のAM7:00に家を出発。
肌寒さを感じながら力強く歩き出します。
昇る太陽を追いかけながら、三谷まで目指します。
歩きながら幼かった子供の記憶が蘇ってきました。
冷たい澄んだ朝の空気を吸い込み、
肌で寒さを感じます。
そして、考えることはやはり生徒や塾のことばかりでした。
特に受験生達は、1人1人顔が浮かんできます。
受験は、苦難の連続です。
正直勉強以外やりたいことがたくさんあるのに、
さまざま誘惑や欲望を振り払い、
志望校合格というゴールを見据えて、只ひたすらに勉強という反復練習を繰り返し行わなければなりません。
でも、ミスチルの「終わりなき旅」の歌詞ではありませんが、
「高ければ高い壁ほど登った時気持ちいいもんな」
それと同じように困難を克服すれば1つの大きな結果にいたることを、
受験生達たちには、受験を通して体感して欲しいと思うのです。
共通テストは、1月14日・15日と1週間を切り、
私立高校推薦入試は1月16日。
そう思うと、背筋が伸び、歩きながらも緊張感が走ります。
まだまだ、志望校合格のために、いくつかの壁を越えなければならない生徒達がいます。
でも、愚痴をこぼしている暇はありません。
共に寄り添い、いろんなものを我慢して朝から晩まで勉強するしかありません。
本当の努力というのは、ここから始まると思います。
圧倒的な努力が出来るかはどうかは、私は単純に心の問題だと思っています。
どんなに苦しくても途中で仕事にしても、勉強にしても投げ出すことをせず、我武者羅に食らいつく。
人に優しく、誰よりも自分に厳しくして途方もない努力を積み重ねる。
できる、できないをまず口にするのでなく、やるかやらないかの差が勝負を決するのだと思うのです。
辛いことをするから、
しんどいことと毎日対座するから、
やりきった時に,
結果が現われて来るのです。
八剱神社に到着するとまず向かうのは、『三猿』
八劔神社拝殿西側の奥まったところに、太いモチノキが4本並び立っています。
そして、その拝殿裏側の各角に鎮座している『三猿』
以来、この三猿さんを見るためだけに、
よく幼い頃、八剱神社に行ったものです。
見ざる・聞かざる・言わざるの「三猿(さんえん)」の意味をどうとるかは、
諸説いろいろあるようですが、
「都合の悪いことに知らんぷりをする」とか、
「保身のために余計なことには無関心を装う」というネガティブな意味合いではなく、
「自分の品格を落とすような、言動を見ない、聞かない、言わない」ということだと思っています。
私は、祖母にそのことを教えてもらいました。
八剱神社のあと、祖母が眠る光昌寺に今年に2回目の墓参りに寄ります。
しばし目をつぶり、手を合わせ、しゃがみながら私は、
念仏ではなく「ありがとうございます。」と唱えます。
体を照らす太陽の光を感じました。
不思議なものです、
「大丈夫だよ」と亡くなった祖母が語りかけてくれているようで、
凄く暖かな気持ちが湧いてきました。
2時間以上歩けて、自分の幼かった頃の景色を辿りながら、歩くことができてよかったです。
いろんなことを考え、感じることができました。
これからも自分との対話を大切にしながら、歩いていこうと思いました。
守田 智司
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