塾長!シンガポールそして、マレーシアへ
来週の水曜日、ついにセントレアからシンガポールへ旅立つことになる。20年ぶりの海外で、今その準備に追われている。思えば、20年前と比べてすべてが大きく変わっており、戸惑うことも多い。
チャンギ空港でのイミグレーションや荷物の受け取り、税関、そして入国審査のネットでの事前登録など、空港での動きがすべてインターネットを通じて行われるようになっている。
シンガポール到着後も、MRTに乗るためのイージーリンクカードの購入方法や、お金の両替が必要だ。さらに、スマートフォンが使えないと全く身動きが取れない時代になり、E SIMの登録や海外保険の手続きなど、全てを自分で準備しなければならない。
60歳にして、20年前の経験とは全く違い、スマホを駆使して飛行機の予約からホテルの手配まですべてを自分でこなすという新しい挑戦に取り組んでいる。
何もかもが初めてで、不安もあるが、この「わからないことを調べ、知っていく」過程がとても面白いと感じる。初めてのことに対するドキドキ感が生まれる瞬間、その挑戦が日常を非日常に変え、大きな刺激を与えてくれる。こうした挑戦は、人生のアクセントとなり、経験値を大きく上げてくれるものだ。
自分自身の固定概念を一新し、リセットして新たなインプットをしている感覚がある。
特にこのような発想に至るのは、娘の影響が大きい。彼女が高校時代にカナダへ留学し、今もマレーシアに留学している姿を見ていなかったら、私が60歳にして一人で海外旅行の準備をすることなど考えもしなかっただろう。娘が私に、行動の幅を広げるきっかけを与えてくれたのだ。
この夏、娘は一度マレーシアから日本に帰ってきてアルバイトをし、その後ミャンマー経由でドイツやフランスを訪れ、再びマレーシアに戻り、新学期を迎える準備をしている。
彼女の行動力は、確実に彼女の考え方や価値観を広げ、成長を遂げていると感じる。
環境を変えるということは、自分自身を変えることでもある。言語の問題や食事の違いなど、様々な困難を乗り越えながら自分の興味関心に基づいて行動することで、人は成長していく。娘のその姿を見ると、なんだか羨ましく感じる。
そして、彼女が与えてくれた影響に感謝しつつ、自分もまた新たな挑戦を楽しみたいと思う。
守田 智司
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