記述式がマークシート形式になるとどうなる?「記述が52%出題されていた英語は?」愛知県公立高校一般入試【英語】
前回、ブログ記事で紹介した、
記述式の問題が、マーク―シート形式になると、どの様な発問のされ方になるのか?
今日のブログでは、その英語編として、
愛知県教育委員会が令和4年度Aグループの学力検査を基に作成した例と実際の問題を見比べて
簡単に解説したいと思います。
全体の52%以上が記述式だった昨年の入試問題
こちらが、令和4年度英語の解答用紙。
リスニング問題5問を含めて、全部で21問。
その中で11問が記述問題でした。
つまり、約半分が記述問題だったわけです。
この記述がマークシート形式になると・・・
英作文は?
昨年の記述問題は・・・
愛知県の昨年の英作文は、大問1で英作問題が出題されました。
他の都道府県の「完全自由記述形式」ではなく、
会話文の中に適する英文を必ず用いなければならない語句が指定されたり、
語数の指定など指定された条件に従い、適切に文章を書く条件英作文でした。
日頃、英作文の練習をしている生徒でなければ、なかなか正解できない難易度の高い問題でした。
今まで上位校を受験する生徒でも落としていたのが英作文です。
令和4年度Aグループの学力検査を基に作成した例
教育委員会が今回公開した(例)のままだと、英作文というよりは、
(1)適語選択(2)条件付き語順整序
となり英作文の要素が無くなり、問題そのものの難易度は簡単になってしまいます。
上位校を志願する生徒は、できて当たり前、この問題で間違えてしまうようだと合格は難しいでしょう。
但し、今回示された(例)通りに問題が出題されるか?はわかりません。
傾向が、こんな感じというだけで、マークシート形式でもいくらでも問題難易度は高くすることはできます。
そういった意味で、先日行われた第4回全県模試のやり直しと、第5回愛知全県模試は慣れる意味も含めて受験しておきましょう。
語形変化は?
昨年の記述問題は・・・
令和4年度Aグループの学力検査を基に作成した例
大問3長文読解の中の語形変形の問題。
これも、事前に練習しておかないと解けない難しい問題。
まずは、(A)に当てはまる5つの動詞の中から1つ選択しなければなりません。
ここでは、useを選択。
その上で、正しい形にしなければならないので・・・・
現在形、過去形、現在分詞、過去分詞、動名詞のいずれかになります。
この問題では、(A)の直前にBe動詞がするので、進行形か?受け身?になるハズ。
文をそのものを訳してみて、どちらが適切なのか?を考えれば答えは出てきます。
記述だと、動詞の意味やその動詞の語形変化を正しく覚えていないと正解までにたどり着けませんでしたが、
今回の示された(例)だと、もう既に正しい形に変えられた単語が問題文に記載され、それを選択するだけになっています。
この形式だと、問題そのものの難易度はかなり簡単になってしまいます。
しかし、先ほども書きましたが、今回示された(例)通りに問題が出題されるか?はわかりません。
受験生のみなさん、今回の(例)だけを見て、安易にマークシート形式が簡単だと油断せず、
しっかりコツコツと入試勉強を今までの過去問なども解きながら準備を進めてください。
守田 智司
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