1万7000分の理由「笑顔」は必ず、つらいこと、しんどいことの延長線上にある。だから「笑み」は「咲み」と書くんです。Yさん英検準2級合格おめでとう!
塾の先生をやっていて、
なぜ、この世の中に溢れるほどの職種がある中で、
自分がこの仕事を選んだのか?
そのことを思い出せてくれる瞬間というのが1年のうちに何度かある。
多分この何度かが無くなった時に、私自身が引退する時なのかもしれない。
厚生労働省所管の独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査によると、
日本にある職種の数はなんと 約1万7000種類以上だそうだ。
1万7000分の1
1万7000のうちから人生の目的や自分基準と照らし合わせて1つを選び抜くこと。
もう本当に、とてつもない大変な作業。
私も2005年に独立して、塾を立ち上げるのに4回転職している。
人生の多くの時間を占める仕事をただ何となく働くだけだとしたら、
私はここまで続けることはできなかったと思う。
どんな仕事でも、
悔しいこと
嬉しいことを繰り返しながら
相変わらずの毎日をみんな過ごしている。
だから嬉しいことの瞬間を大切にしたいと思う。
「笑顔」と出会う瞬間
昨日、中3のYさんが夕方から受験勉強のためにやってきた。
でも、Yさんには、もう一つ自習室に来る理由がありました。
それは、先日行われた英検二次試験の結果を私に見せるためでした。
受験生になって、英検準2級にチャレンジして、
残念ながら1回目はあと数点というところで一次試験不合格という結果。
私は、彼女が不合格になった時の悔しさを知っています。
随分、悔しかったんでしょう、その後随分、塾でも英検の勉強に取り組んでいました。
そして、リベンジのために再挑戦。
見事一次試験は合格。
そして、二次試験・・・
二次試験の直後、Yさんに
「どうだった?」と感想を聞くと
いつも明るいYさんの顔が曇り
「先生、緊張してしまい、自分の力の半分も出し切れなかった。」
と聞いていたので、かなり心配していました。
そして、その二次試験の結果が昨日出たというわけです。
「先生、英検の結果が出ました」と差し出されたスコア表には
「合格」の二文字が・・・
でもねぇ、その「合格」の二文字よりも
Yさんのぱっと一凛の花が咲くような笑顔が印象的だった。
「笑み」とは、「咲み」と書きますが
つぼみが開くこと。
花の咲くこと。
なんですね。
まさにその光景が溢れてきました。
「笑顔」に触れると、どこか幸せな気持ちになるものです。
子どもの笑顔なら、なおさらです。
私が塾の先生になった理由の1つは、
まさにこの瞬間に、子供達の笑顔に出会うため。
努力して勝ち得た「笑み」は
その子の未来を咲かすことが出来る「自信」となります。
小さな「笑み」の積み重ねこそが、次の大きな1歩を踏み出す力になるのです。
「笑顔」は必ず、つらいこと、しんどいことの延長線上にあります。
だから「笑み」は「咲み」と書くんです。
Yさん、英検準2級合格!
おめでとう。
守田 智司
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