居眠り磐音
行って来ました、先週から公開になった松阪桃李主演の時代劇「居眠り磐音」。
見終わった後、予想以上、期待以上の出来で良かった!ですね。(=✧ω✧=)
前評判では、辛口のコメントもいくつか見ましたが、私は時代劇として充分楽しめました。
もともと時代劇が好きで、藤沢周平の「たそがれ清兵衛」、隠し剣孤影抄の「隠し剣鬼ノ爪」、「蝉しぐれ」などが好きです。
普段はさえない下級武士である主人公たちが、その剣の腕を隠し、謙虚に暮らしているのですが、ここぞという時に、弱きを助け、強きを挫くためにその本領を発揮する姿はたまらなくかっこよく、そのギャップに凄く惹きつけられます。
普通、時代劇の主人公って「侍たるもの」みたいに凄く尖ったイメージがあるのですが、この作品の主人公である磐音にはそれが全く無いんです。
穏やかな性格で、お金には疎いし、どうやって飯を食っていこうかという器用さもない、ダメな浪人なんだけど、その背景には信じがたい悲痛な過去を背負いながら生きている。
どこか哀愁があって悲しみを背負いながらも「生きる」ことを選らんだ磐音の姿が好きですね。普通に生きていくことが如何に大切であるか、この主人公は伝えてくれています。
そして、ひと度「誰かを守りたい」という極限状態となると、それまでどこか頼りないその姿が一変し、メチャメチャ強いんですよ。
。ヽ(=^・ω・^=)丿猫飯拳!
まるで時代劇版のスーパーマンのクラークケント(笑)
磐音の居眠り剣法。すきがあるようでない、でもないようでありそう・・・全然派手じゃないんです。殺気もないんです、でも剣と剣が交わると、その隠された秘剣が正体を現すのです。
その緊張感が、たまらないです!
「この男、切ないほどのに、強く、優しい」というキャッチコピーにその演技がぴったりだったのが松阪桃李。
凄く良かった。
映画「孤狼の血」での松阪桃李の真の演技力に終始圧倒されたが、今作ではふだんのおっとりした顔と剣豪の顔、ふたつを持ち合わせた主人公磐音を見事に演じきっていましたね。
演技の進化が止らない松阪桃李が好きになっちゃいました。
時代劇で考えられる娯楽的要素がふんだんに盛り込まれた「居眠り磐音」
私的には、星4つ!★★★★☆
続編を楽しみにしています。
(PS)最初から、最後まで私は涙腺崩壊。泣けるね!(=>ω<=)特に前半はやばかった!テンポの良さと展開も気持ち良くみることができた。個人的には、柄本明さん、中村梅雀さんの演技もセリフも好きでした!
解説
佐伯泰英の小説シリーズを、『娼年』などの松坂桃李の主演で映画化した時代劇。
普段は人情に厚く穏やかな主人公が、「居眠り剣法」でさっそうと悪を斬る。『超高速!参勤交代』シリーズな
どの本木克英が監督を務め、脚本をドラマ「ちかえもん」などの藤本有紀が手掛ける。
あらすじ
豊後関前藩の坂崎磐音(松坂桃李)と小林琴平、河井慎之輔は、幼なじみだった。
磐音が琴平の妹・奈緒との祝言を控えていたある日、事件が起こり、磐音は二人の幼なじみを失う。
奈緒を置いて関前を去り、江戸で浪人として生活することになった磐音は、昼はうなぎ割き、夜は両替商の用心棒として働き始める。
守田 智司
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