多様性が織りなすシンガポール:華人、マレー人、インド系の共存する街

 

先日のブログ記事の続きです!

 

 

 

シンガポールについて基礎知識 (多民族国家)

 

シンガポールは本当に多様性に富んだ国ですね。それぞれの民族が自分たちの文化や言語、伝統を大切にしながらも、お互いを理解し、尊重し合っています。

 

1. 華人(中国系)について

シンガポールの人口の約75%を占める華人(中国系の人々)は、社会の中で非常に大きな影響力を持っています。彼らは、主に「マンダリン(普通話)」を話し、家庭や日常生活の中では、福建語や広東語など、さまざまな方言も使われています。シンガポールのチャイナタウンに行くと、中国のお寺や伝統的な建物が立ち並び、まるで中国の古い街に迷い込んだような感覚を味わえます。

 

2. マレー人について

マレー人は、シンガポールの「元々の住人」とも言える民族です。彼らは、イスラム教を信仰し、日常生活では「マレー語」を使っています。彼らの文化や伝統は、街のいたるところで見ることができます。特に、ゴールデンマイル・コンプレックスやゲイラン・セライなどの地域では、マレー文化やイスラム文化を体感できる食事やマーケットがあり、マレー人の生活を垣間見ることができます。

 

3. インド系の人々について

インド系の人々は、シンガポールの多様性をさらに豊かにしています。特に南インドから来た移民が多く、「タミル語」を話す人々が多いです。彼らの文化は、特にリトル・インディアで感じることができます。色とりどりの衣装や、インドのスパイスが漂うマーケット、ヒンドゥー教の寺院などが立ち並び、インドの文化と活気に満ちた街並みを体験できます。

 

 

チャイナタウン

 

チャイナタウン、その名の通り、シンガポールの華人コミュニティが息づく場所。

 

多民族国家でありながら、彼らが占める割合の大きさは、シンガポールの社会に深く根を下ろしていることを示しています。

 

そのルーツを感じたいと思い、MRTのチャイナタウン駅で降り立ちました。

 

 

駅を出るとすぐに、賑やかなストリート。

 

屋台からは香ばしい料理の香りが漂い、通りを行き交う人々の笑い声が耳に心地よく響いてきます。

 

古い商店の佇まい、色鮮やかな提灯、そして漢方薬の香り——すべてが調和し、独特の風景を創り出しています。

 

ここはただの観光名所ではない。

 

シンガポールの華人たちが築き上げてきた歴史と誇りが、この街にしっかりと根付いているのだと感じました。

 

 

 

賑わいの中に、ひとつの力強い脈動を感じるんです。

 

それは、華人たちが長い年月をかけて、この地で生き抜いてきた証。

 

彼らのエネルギーが、街の隅々にまで染み渡り、建物も通りも、生きているように見えます。まるで街全体がひとつの生命体。

 

足を進めるたび、過去と現在が交差し、新しい物語を紡ぎ出しているような感覚に包まれました。

 

 

 

シンガポールのチャイナタウンの中心部にある大規模な寺院、「佛牙寺龍華院(Buddha Tooth Relic Temple and Museum)」。

 

これは仏教の寺院で、仏陀の歯の遺物(佛牙)を祀っていることで有名です。

 

 

この寺院は伝統的な唐様式の建築を採用しており、壮大で美しい外観が特徴です。

 

寺院内には美しい仏像や仏教美術品が展示されており、訪れる人々にとって、シンガポールの華人文化や仏教の深い歴史に触れることができる場所となっています

 

チャイナタウンのランドマークとして多くの観光客に親しまれています。

 

 

シンガポールのチャイナタウンにある「スリ・マリアマン寺院(Sri Mariamman Temple)」は、サウスブリッジロードに位置する、シンガポールで最も古いヒンドゥー教の寺院です。

 

この寺院は1827年に完成し、当時から現在に至るまで、ヒンドゥー教徒たちの信仰の中心となっています。

 

 

この寺院の特徴的な外観には、細かく彫刻された色鮮やかなヒンドゥー教の神々の像が並ぶ「ゴープラム(gopuram)」と呼ばれる塔門があり、その美しい姿は訪れる人々を魅了しています。

 

寺院の内部には、ヒンドゥー教の女神であるマリアマンが祀られており、特に病気や困難の克服を願う信者たちの訪問が絶えません。

 

 

19世紀の中期までは、この周辺に多くのインド人コミュニティが住んでいました。

 

スリ・マリアマン寺院は、その時代の名残を今に伝える存在であり、シンガポールの多文化的な歴史の一端を感じることができる場所です。

 

 

 

リトル・インディア

 

チャイナタウンを後にして、次に向かったのはリトル・インディアでした。

 

MRTを降り立つと、目の前に広がる景色が一変し、そこにはまったく異なる世界が広がっていたのです。

 

カラフルな看板や賑やかな人々の往来、サリーをまとった女性がすり抜けていく。

 

その異国情緒あふれる光景に、ここがシンガポールであることを一瞬忘れてしまいそうになりました。

 

 

特に心を惹かれたのは、テッカ・センターからセラングーン・ロードを北東に3分ほど進んだ場所にある、極彩色のゴープラム(塔門)がそびえるヒンドゥー教寺院「スリ・ヴィラマカリアマン寺院(Sri Veeramakaliamman Temple)」でした。

 

 

彫刻が細部まで施されたゴープラムには、多くの神々が祀られ、天上の物語を描き出しているようだったのです。

 

 

この寺院には、シヴァ神の妻であり、破壊と再生の力を象徴するカーリー女神が祀られているのです。

 

寺院の中に一歩足を踏み入れると、神聖な雰囲気が空気を包み込み、礼拝の時間帯だったこともあって、荘厳なパイプの音色が心に響き渡ってきたのです

 

 

その音は一瞬で心を捉え、時間が静止したかのような感覚に囚われたのでした。

 

 

張り詰めた空気の中に、敬虔な祈りが溢れ、神々への畏敬の念が自然と胸に広がっていったのです。

 

 

リトル・インディア——インド文化の深い精神と色彩が織りなすこのエリアには、人々の信仰と日々の営みが生み出す、静けさと熱気が共存しているのです。

 

その奥深い物語が、旅人の心を深く揺さぶり、魂に響く余韻を残したのでした。

 

 

 

サルタン・モスク

 

宿泊していたホテルはラベンダー駅の近くにありました。

 

そこから一駅先に進んだところには、シンガポール最大かつ最古のイスラム教寺院「サルタン・モスク(Sultan Mosque)」が、物騒なストリートの突き当たりに佇んでいました。

 

このモスクは1928年に献上されたもので、狭い通りが入り組む一角で、その大きな金色のドームと荘厳な外観がひときわ目立って美しく見えました。

 

 

モスクの庭園内には礼拝前に身を清めるための水場があり、ムスリムの人々はここで全身を清めてから礼拝堂に入るのです。

 

男性は1階の広々とした大ホールで、女性は2階の専用スペースでお祈りを行います。

 

それぞれが静かに心を整え、神聖な空間の中で祈りを捧げる姿には、厳粛で深い信仰心が感じられました。

 

異なる文化と宗教が織り成すシンガポールの街並みの中で、このモスクはその独自の存在感を放ち、訪れる者の心を静かに揺さぶる場所となっているのです。

 

 

 


 

 

シンガポールは、異なる文化や宗教が共に築き上げた、まるで一つの大きなキャンバスのような国でした。

 

各民族が持つ色彩や伝統が都市の風景を豊かに彩り、訪れる人々を魅了し続けていました。

 

この多様性の中にある調和こそが、シンガポールの真の魅力であり、私に共生の大切さを教えてくれました。

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。