塾長 vs タイガー 「タイガーの喝!来年度の新塾計画に喝采と喝破」

 

夜、JRに乗って豊橋駅へ向かい、19時15分に晃詳君と駅の前で再会した。

 

久しぶりに顔を合わせた彼は、変わらない笑顔と高揚した声のトーンで迎えてくれた。

 

 

その瞬間、長い年月を隔てていたはずの心の距離が一気に縮まったように感じた。

 

そのまま会話を楽しめるお店に入り、約3時間半、互いの近況や昔の思い出に花を咲かせた。

 

一緒に仕事をしていた頃の話はもちろんだが、今どのように過ごし、どんなことを考えているのか、お互いの現在についても真剣に語り合った。

 

どこか熱くなりながら、現状やこれからのビジョンを共有できた時間は、まるで自分の中の熱意を再燃させるようだった。

 

芋焼酎を飲みながら、来年度立ち上げる新しい塾について相談を持ちかけた。

 

 

実は、すでにA4用紙2枚にびっしりと書き上げた構想を用意していたので、それを彼に見てもらった。

 

晃詳君は真剣な表情で目を通し、ふと顔を上げてこう言った。

 

タイガー
タイガー

「これってさ、守田先生が本当にやりたいこと?全然守田先生らしさが出てないじゃん。トップ校に合格させるとか、そんなの他の塾に任せればいい。予備校でも進学塾でもやれることだよね。守田先生が本当に目指しているのは、そんな場所じゃないよ。」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、まるでハンマーで頭を殴られたような衝撃が走った。

 

確かに、俺がやりたいことはそんなことじゃなかったんだ、と。

 

その一言で、長い間見失っていた自分の本当の気持ちを掘り起こされた気がした。

 

彼の率直な指摘を前にして、再び自分の足元を見つめ直すことができたし、改めて考え直す必要があると強く感じた。

 

やはり、晃詳君を昨日の相談相手として選んだことは間違いなかった。

 

彼だからこそ、僕の予想を超える答えを返し、僕に本当に必要な言葉を投げかけてくれる。

 

彼の存在があったからこそ、僕は自分の見失っていた部分に気づくことができたのだ。

 

何のためにこの塾を立ち上げるのか?

 

子どもたちにどんな未来を描いてほしいのか?

 

ただ成績を上げるだけじゃなく、自分で学び、考え、未来を切り開いていく力を育てたい。

 

それが、私が目指している塾の本質だったはずだ。

 

 

晃詳君の言葉が、もう一度自分の本当の気持ちと向き合わせてくれた。

 

彼と話をして本当によかった。ありがとう、晃詳君君。

 

これから、もう一度自分のやりたいことをじっくり見つめ直し、形にしていこうと思う。

 

 

 

 

その後、場所をバーに移し、ウイスキーを片手にさらに深い話へと進んだ。

 

これから自分がどう生きたいのか、何を目指しているのか、夢中で語り合った。

 

気づけば、自分の中で漠然としていた考えが言葉となり、自然に晃詳君に伝えることができたことに驚きを感じた。

 

彼は真剣に頷きながら耳を傾け、僕の言葉を受け取って丁寧にフィードバックを返してくれる。

 

そのアドバイスや気づきは、僕の思考を整理し、さらに深めるための大きな助けとなった。

 

本当に充実した時間を共有できたことに感謝しながら、これからの自分の歩みを少しずつ明確にできた夜だった。

 

 

改札口に近づくと、晃詳君は大きなカバンの中から一冊の本を取り出した。

 

「守田先生、還暦のお祝いにプレゼントです。気が向いた時に読んでください」

 

と手渡してくれたその本を見た時、またしても彼の心遣いに胸が熱くなった。

 

やはり彼を「タイガー」と呼ぶのは間違いない。

 

彼だからこそ、僕に必要な言葉を投げかけ、次の一歩を踏み出す力を与えてくれる。

 

ありがとう、タイガー。

 

あなたの言葉を胸に、もう一度、自分のやりたい塾を形にしていくよ。

 

(PS)進学塾TEP 岡崎第1ブロック 万歳!

 

 

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。