愛知県の高校生は、卒業したら就職するの?それとも進学?塾の先生が高校卒業後の進路について調べてみた。
高校卒業したら、就職するの?進学するの?
高校生になると高校卒業後の進路について真剣に考えなくてはなりません。
中学生と違い、高校生にとって今後の人生を左右する、大きな選択をしないといけないからですよね。
そこで、今日のブログでは、愛知県の高校生達の進路は実際はどうなのか?
就職、進学のなどの割合は、どの程度なのか?
私自身も漠然としていたので、愛知県の高校生達の進路選択について調べてみました。
進路選択で大学等進学者は、61.8%、就職者等は、17.0%
※就職者数は 10,132 人
まずは、令和4年度愛知県高校生の卒業者数は 60,818 人(男子 30,254 人、女子 30,564 人)で、
前年に比べ 1,316 人減少、5年連続の減少でした。
この60,818 人の進路別にみると、
まずは、進学した高校生の内訳が、
大学等進学者は 37,597 人(構成比 61.8%)
専修学校(専門課程)進学者は 8,428 人(同 13.9%)
専修学校(一般課程)等入学者は 2,377 人(同 3.9%)
公共職業能力開発施設等入学者は 73 人(同 0.1%)
合計48,475人で、全体の79.7%となり約8割の高校生が卒業後に進学という選択をしていることになります。
就職者等は 10,332 人(同17.0%)で、前記以外の者等は 2,011 人(同 3.3%)でした。
ちなみに大学進学者の内訳は・・・
大学進学者数は 37,597 人(男子 18,485 人、女子 19,112 人)で、
前年に比べ 411 人(1.1%)増加。
進学先の内訳は、
大学(学部)は 35,580 人(大学等進学者数の 94.6%)
短期大学(本科)は 1,798 人(同 4.8%)
高等学校専攻科は 192 人(同 0.5%)の順。
大学等進学率は 61.8%で、全国の平均が59.5%なので全国平均よりも高いことになります。
男女別にみると、男子は 61.1%、女子は 62.5%
愛知県の大学等進学率は、全国第9位だそうです。
就職先を職業別にみると・・・
就職者数は 10,132 人(男子 6,206 人、女子 3,926 人)で、前年に比べ 765 人減少。
卒業者に占める就職者の割合は 16.7%(全国平均 14.7%)
男女別にみると、男子は 20.5%、女子は 12.8%。
就職先を職業別にみると、
生産工程従事者 5,522 人(構成比 54.5%)
事務従事者 1,019 人(同 10.1%)
サービス職業従事者は 949 人(同 9.4%)の順
就職先を県内・県外別にみると、
県内は 9,668 人(構成比 95.4%)
県外は 464 人(同4.6%)
県内就職率は 95.4%(全国第1位)
高校生の就職率は1990年は35.2%だった・・・
文部科学省の学校基本調査によれば、1990年の高校生の就職率は35.2%でした。
しかし、それから10年後の2000年には急激に低下し、18.6%となりました。
そして、今日のブログで紹介した愛知県の高校生の就職率はわずか17.2%で、
この20年間ほとんど変わらない状況が続いています。
この背後にある主な要因は、大学進学率の増加です。
高校を卒業すると、現在では約8割の高校生が大学進学を選んでいます。
こうした状況を踏まえて、中学生の皆さんには高校の選択を考えてみて下さい。
同時に、保護者の皆さんも高校卒業後の進路選択が以前とは異なることを認識しておく必要があります。
そして、親子で将来の仕事だけでなく、どのような生活を望むか、
どのような未来を描くかも一緒に考えてみることが重要です。
今日のブログでは、愛知県の高校生達の進路の実態についてお伝えしました。
人生は、選択の連続だといいますが、
是非後悔しない選択を我が子にはして欲しいものです。
そのためにも、家族で将来について話をする機会を意識的に持つことが重要なのでしょう。
自分の人生なので他人任せにしない。
これこそが、後悔しない選択をする秘訣です。
【こちらの動画も参考に!】
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守田 智司
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