つまずきは挑戦の証
最近、自分自身が変わってきたなと感じることが多くなりました。特に、マレーシアやシンガポールへの旅をきっかけに、自分の行動がより積極的になったと実感しています。その行動力の変化が、新しいプロジェクトとして塾を立ち上げるという大きな挑戦へとつながり、いろいろな新しい試みに取り組むようになっています。
もちろん、挑戦すれば失敗やつまずきは避けられません。でも最近、「つまずき」そのものの捉え方が変わってきました。人が物理的につまずくのは、前のめりになって歩いている時です。つまり、それは前に向かって進もうとしている証拠なんですね。
つまずくのは決して楽しいことではないですが、それが示すのは「挑戦している」「前進している」という事実です。そう考えると、つまずきは必ずしもネガティブなものではなく、むしろポジティブなものとして受け止められるようになりました。
先日、中学3年生の受験生である生徒と面談を行いました。現在、期末テストの結果が出揃い、12月上旬には保護者会や個人懇談会が予定されています。この時期になると、いよいよ志望校を具体的に決めていかなければならないタイミングに差し掛かります。
そんな中で、その生徒と話をする機会がありました。彼は本当に努力家で、毎日自習室に通っては一生懸命勉強を重ねてきたんです。今回のテストに向けて、まさに「過去一の努力」をしていたことを僕は知っていました。結果として、彼は過去最高の点数を取り、順位もこれまでで一番良いものでした。ですが、それでも彼が望んでいた通知表の評価には届かず、彼は面談の場で涙をこらえきれずに泣き出しました。
「こんなに頑張ったのに、結果が思った通りじゃなかった」と悔しさや悲しさ、そして報われなかった思いが混ざり合って、涙が溢れていたのだと思います。そんな彼に、僕はこう伝えました。
「自分が頑張ったことを無駄にしたらあかんよ」と。
「結果が思い通りじゃなかったかもしれない。でも、それは君が前へ進んでいる証拠なんだよ」と。
人が物理的につまずくのは、前のめりになって歩いている時です。つまり、それは前に向かって進もうとしている証拠なんですね。つまずくのは決して楽しいことではないですが、それが示すのは「挑戦している」「前進している」という事実です。
そう考えると、つまずきは必ずしもネガティブなものではなく、むしろポジティブなものとして受け止めることができます。今回の結果は確かに痛いつまずきだったかもしれません。でも、そのつまずきは、彼が挑戦し続けている証そのものです。僕はこう続けました。
「この結果だけで、自分の努力を否定したらあかん。一年前、半年前と比べたら、君は確実に成長している。確実に前へ進んでいるんだよ」と。
彼にとって、この経験は大きな糧になると信じています。努力を続ける限り、必ず次のステージへ進むことができる。つまずきは痛みを伴うものですが、それは挑戦している証であり、次の飛躍への第一歩なんです。
自分自身が日々の挑戦から学ぶことと同じように、生徒にも挑戦の中で得られる学びの大切さを伝えたい。そんなふうに、僕の経験が彼らの成長の糧になればいいなと思っています。涙の先には、必ず新しい目標に向かう道が続いていますから。
守田 智司
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