「塾長×ベン先生の帰国トーク!」英語とAIで未来を切り拓け
シンガポールとマレーシアから帰国して、まず最初に会いたくなったのは、私の英会話の基盤を築いてくれたベン先生。長い間プライベートレッスンでお世話になり、私の英語教育に大きな影響を与えてくれた存在です。
ニューヨーク出身で、3人の子供を育てながらも日本で英語を教え続けるベン先生の姿には、毎回ながら頭が下がります。そしてもちろん、日本語も流暢で、日常会話はお手の物です。
シンガポールとマレーシアで「シングリッシュ」や「マングリッシュ」を耳にしたとき、それぞれの地域独自の英語の進化に驚かされました。街角で聞こえる英語は、私が学んできた教科書通りの発音やフレーズとは違い、実にユニーク。
それでも、どこか自然で、子供からお年寄りまで一様に流暢に話している様子は圧巻でした。アクセントの違いや発音の不慣れさに戸惑いながらも、あちらの人々がどんな場面でも英語を使いこなしている姿を見て、心に響くものがありました。その経験をもとに、英語を「道具」としてどう活かすべきかをベン先生と語り合いました。
2時間はあっという間で、「日本のこれからの英語教育、どうしていくべきだろうか」といった話題で大盛り上がりでした。ベン先生いわく、島国であるがゆえに、近年日本人が英語に対して「必要性」を感じなくなっている面があるとのこと。
例えば、国内の生活が便利で快適であるため、海外に出る必要性を感じる人が減り、その結果、英語を学ぶ動機も薄れてしまっているようです。実際に、企業の海外駐在員の減少や、留学希望者の減少といったデータもその傾向を裏付けています。
外へ目を向けることなく、国内での生活に満足してしまう…そのため、英語を「道具」として学び、実際に使える力を身につけることの重要性が、以前に増して問われているように感じました。
蒲郡市と少子高齢化の課題
そして、私が住む蒲郡市も少子高齢化の波の真っただ中です。2024年現在で、人口77,904人のうち、65歳以上の高齢者が約30%。
これにより、地域の労働力不足や医療・介護サービスの需要増加といった課題が深刻化しています。
特に介護施設の人手不足や、高齢者の孤立を防ぐための地域コミュニティの活性化が急務となっており、若い世代がどのようにこれらの課題に取り組むかが重要なテーマとなっています。
将来的には、若者2人で高齢者1人を支える社会が訪れるでしょう。今の中学生たちが社会の中核を担う頃、日本は大きく変わっているに違いありません。今まで通りの教育だけでは、その変化に対応できない。
だからこそ、これからの子どもたちに「道具としての英語」をどう教えるか。使える英語を学ぶための方法を真剣に考えさせられました。
英語教育とAIの融合
英語の話題で盛り上がった私たちはさらに話を膨らませ、AIについても語りました。特に「ChatGPT」をどう使っているかについては、驚きの連続でした。ベン先生の教室では、すでにChatGPTを使ってプログラムやインタラクティブ教材を作成し、子供たちに英語を教えています。
例えば、ChatGPTを使って英単語の意味を説明するクイズや、対話形式でストーリーを作り上げる活動を行っています。子供たちは自分のアイデアを自由に表現し、AIがそのアイデアに反応することに楽しさを感じているようで、授業中は笑顔が絶えません。
また、間違いを恐れずに英語で表現する機会が増え、自然な形で英語力が伸びているのが印象的です。タッチパネルを使って子供たちが英単語をアルファベットで組み合わせて正解を出すゲームを作成するなど、もうすっかり「未来の教室」を体現していました。
「AIを使いこなせる人とAIに使われる人がいる。この差がその人の未来の差になるでしょう」というベン先生の言葉にハッとしました。
まさにこれからの時代、AIをどう使いこなすかが人生を左右するのかもしれません。ベン先生は忙しい中でも、常に新しい情報をキャッチし続ける姿勢を持っていて、その姿に私は刺激を受けっぱなしでした。
未来に向けた備え
英語も、そしてAIも、道具として「使いこなす」ことが大切です。これからの日本、そして私の生徒たちにも、この両輪を備えた力を身につけさせたい。未来を一緒に創るために、私たちもまた新しい時代に立ち向かう「備え」をしていかねばなりません。
ベン先生との2時間は本当に濃く、楽しい会話でした。そして、来年は再び新しい塾でベン先生とコラボしていく予定です。新たな教育の形を模索し、子供たちにとってより良い未来を創造するために、一歩ずつ前進していきたいと思います。
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守田 智司
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