お盆に家族で連なり豊かな時間を過ごすことができました!感謝、光昌寺墓参り!
毎年、盆入りする8月13日に実家に家族が集まります。
仏壇には、母が毎年準備しているキュウリとナスビに割り箸を刺して馬と牛に見立てた精霊馬が飾ってあります。
兄達の家族が連なり、脳梗塞で二年前に倒れた父の代わりに母が般若心経を読みます。
それに合わせ、皆で手を合わせ、目を閉じる。
いつかしら私よりも小さくなった母の背中を見つめながら、この女性(ひと)に命を与えられ、ここまで育ててくれたことに唯々頭を下げるばかり。
「ありがとう」が口癖の母ですが、脳梗塞で父が倒れたときも、愚痴を一言もこぼさず、父を支えてきた母。
人知れず全てを暦に刻んで生きてきた母の小さな背中が、今日ほど大きく見えた日はありませんでした。
光昌寺に着いてお墓まで、松葉杖で身体を支えながらゆっくり歩く父がこう語りかけてくれました。
「みんなが、無事に集まってくれて、本当に嬉しい。ただ、それだけだ」
日本人の感謝の感情を表す「おかげさま」という言葉がありますが、この感謝や謙遜、奥ゆかしさを表す言葉は、私は父に、母から学んだ気がします。
自分という人間を自分であらしめてくれたのは、父であり、母であり、祖父であり、祖母であり、脈々と流れるご先祖様からの血脈おかげです。
私たちは、偶然に一人で生きているわけではないのです。
今年も無事に家族が連なり、食卓を囲み、たわいも無い話で笑顔になり、仏前の前で手を合わせ、この瞬間の幸せを分かち合う豊かな時間を過ごすことができました。
感謝!
◆光昌寺
◆愛知県蒲郡市三谷町七舗65◆曹洞宗
◆三河新四国八十八ヶ所霊場第47番札所
守田 智司
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