未来義塾での20年間の運営を経て、2025年3月より新しい学びの場「マナラボ」を立ち上げる運びとなりました。
「マナラボ」という名前には、「学び」と「ラボ(研究所)」を掛け合わせた深い意味が込められています。
「マナ」は日本語の”学び”を表し、「ラボ」は子どもたちが自ら学び、探究し、成長していく場所を象徴しています。
この新しい名前には、子どもたちが自由に学び、未来に羽ばたく力を育んでほしいという願いを込めました。
新しい学びの場への想い
従来の「塾」や「進学塾」という言葉が持つ機械的・受動的なイメージから脱却し、「マナラボ」では子どもたちが自発的に学び、自ら考える力を育てることを目指します。
この場では、単に知識を詰め込むのではなく、自ら発見し、挑戦する中で自信を深める環境を提供します。
私たちは、名前がその場の本質や理念を映し出すものと考えています。
「マナラボ」という名称には、子どもたちが自分自身の可能性を発見し、学びを通じて成長する姿を思い描いています。
この名前のもとで、すべての生徒にとって大切な“出会いの場”を作り上げていきたいと考えています。
1. これからの時代に必要なのは“学ぶ習慣”
今の小学生や中学生にとって、どこの高校や大学に行くか以上に大切なのは、“学ぶ習慣”を身につけることです。
特にコロナ禍の影響で毎日の学習習慣を失った子どもたちが増えています。
このままでは、彼らが将来どのように成長していくのか、不安を感じざるを得ません。
AIが進化し、記憶や計算はAIに任せられる時代になりました。
だからこそ、これからの子どもたちには“自分で考え、問題を解決する力”が求められるのです。
そしてその力を育てるためには、小さい頃からの“学習習慣”が不可欠です。
2.コロナ禍で崩れた学習習慣――今こそ取り戻す時
ベネッセ教育総合研究所の調査によると、コロナ禍で中学生の学習時間が大幅に減少しました。
また、国立成育医療研究センターの調査では、学習意欲の低下や生活リズムの乱れが報告されています。
この状況を放置すれば、学力の低下が進み、将来の選択肢が狭まる可能性もあります。
だからこそ今、子どもたちに学ぶ習慣を取り戻すことが急務です。
習慣が身につけば学力は自然と向上し、学ぶ喜びを感じるようになります。
そしてその喜びがさらなる意欲を生み出し、学びのポジティブサイクルが回り始めるのです。
3.家庭学習の現状と塾での学びの価値について
文部科学省の調査によると、中学生の平日における家庭学習時間の割合は以下の通りです。
- 1時間未満の学習が全体の約60%(1時間未満が34.2%、30分未満が8.2%、学習しないが4.8%)
- 1~2時間未満の学習が約34%
つまり、7割近くのお子さまが1時間ほどしか勉強していないという現実があります。
この背景には、家庭での学習環境が整いにくいことや、スマホやゲーム、動画などの誘惑が多いことが考えられます。
こうした状況下で、お子さまに自宅での学習習慣を定着させることは保護者の方にとっても大変な負担となります。
「勉強しなさい」と声をかけ続けることは、親子の関係においてもストレスになることが多いのではないでしょうか。
4. 習慣を身につけることは簡単ではない
勉強の習慣を身につけることは、決して簡単ではありません。
大人でさえ、「毎朝ウォーキングをする」「健康のために食事制限を続ける」といった日々の習慣を継続することは難しいものです。
それは、続けることが“しんどい”からです。
たとえば、厚生労働省の健康調査では、運動習慣を継続している人はわずか約3割。
運動不足を感じながらも、日常生活の中で継続することは多くの人にとって大きなハードルであると報告されています。
また、アメリカのハーバード大学の研究によれば、何か新しい習慣を身につけるためには最低66日間の継続が必要とされています。
特に最初の3週間が最も困難で、そこで挫折する人が多いと指摘されています。
それと同じことが子どもたちにも言えます。
コロナ禍でゲームやインターネットが日常の中心となった生活に慣れてしまった子どもたちが、突然「勉強しなさい」と言われても、自発的に机に向かうことは難しいのです。
子どもたちはまだ自己管理能力が十分に育っていないからこそ、そこには支えとなる環境や習慣化の仕組みが必要なのです。
だからこそ「マナラボ」は、勉強の習慣を身につけるための“環境”と“サポート”を提供する場でありたいと考えています。
5. 習慣づくりに必要なのは“場所”と“サポート”
勉強の習慣を身につけるためには、適切な“場所”と“サポート”が必要です。
その子を支え、伴走してくれるコーチの存在があってこそ、1日、1週間、1ヶ月と少しずつ積み重ねていけるのです。
歯磨きをしないと気持ちが悪いから歯を磨く――勉強の習慣も、同じように自然な日常の一部にすることが大切です。
時間をかけ、繰り返し続けることで、勉強が当たり前のものとして根付いていきます。
そこで、私は毎日勉強に集中できる環境を提供する塾の役割が重要だと考えています。
6. 「マナラボ」の目指す場所
「マナラボ」は、まさに“学ぶ習慣”を育てる場所です。
子どもたちが自発的に学び、成長していける仕組みをいくつも工夫しています。
ただ勉強を教えるだけではなく、子どもたちが「自走(自ら学び続ける力)」を身につけられる環境を作ることを目指しています。
塾では以下のようなメリットがあります。
- 誘惑の少ない学習環境:集中して勉強に取り組める場
- 毎日の学習習慣の定着:同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
- 専門の講師によるサポート:わからないところをその場で解消
「家ではどうしても勉強がはかどらない」というお子さまでも、塾であれば自然と机に向かう習慣が身につきます。
お子さまの学習環境を整えるための選択肢として、ぜひ塾をご検討いただければと思います。
私は、保護者の皆さまと共に、お子さまが学ぶ喜びを感じられる環境づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
7.新しいシステムの導入【平日学び放題】
「マナラボ」では、現代のライフスタイルに合わせた新しい通い放題の学び方、いわば学びの“サブスク”スタイルを採用しました。
このシステムでは、SpotifyやNetflixのように、定額料金で毎日自由に通うことができます。
子どもたちは、自分のペースで快適な環境で学び続けることができ、日々の学習を支える新しい形のサポートとなります。
ご家庭で集中できる環境を整えるのが難しい場合や、より質の高い学習環境をお求めの方に、このシステムは最適な選択となるでしょう。
保護者の方々にも、安心してお子さまの成長を見守っていただける仕組みです。
どこの学校に通うかよりも、毎日学ぶ姿勢を育てることが、子どもたちの未来を支えます。
学習習慣は一朝一夕には身につきません。しかし、適切な環境とサポートがあれば、確実に身につけることができます。
「マナラボ」は、そんな習慣づくりを通して、子どもたちが未来を切り拓く力を育む場所です。
私たち大人が今できることを一緒に考え、子どもたちの成長を支えていきたいと考えています。
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