愛知県 初の公立中高一貫校 出願状況:明和高校附属中学校、全国でも異例の17倍超え!

 

 

愛知県では2025年4月、初の県立中高一貫校として「明和高校附属中学校」「津島高校附属中学校」「半田高校附属中学校」「刈谷高校附属中学校」の4校が開校します。これに伴い、各校の志願者数が発表されました。

 

特に注目すべきは、明和高校附属中学校の普通コースです。募集定員80名に対し、志願者数は1,364名、倍率は17.05倍となりました。これは、他の3校と比較しても突出しています。具体的には、刈谷高校が10.23倍、半田高校が4.94倍、津島高校が2.06倍です。

 

この結果について、県教育委員会の担当者は「全体としてはおおむね予想通りだが、明和の数字は想定を上回るものだった」と述べています。明和高校では、1次選抜の適性検査の会場を増設し、2会場で実施する対応を取る予定です。

 

では、この17.05倍という倍率は、全国的に見てどの程度の水準なのでしょうか。

 

全国の公立中高一貫校の倍率と比較して

全国的に、公立中高一貫校の導入初年度は高倍率になる傾向があります。例えば、他県では初年度に10倍以上の倍率となるケースも珍しくありません。その後、数年で3〜5倍程度に落ち着くことが多いようです。

 

東京都の例を見てみると、2023年度の都立中高一貫校の一般枠の平均倍率は4.45倍でした。

これと比較すると、明和高校附属中学校の17.05倍という数字は、全国的に見ても非常に高い倍率であることがわかります。

 

高倍率の背景にある要因

 

1. 自ら探求する学びが魅力

まず一つ目のポイントは、各校が重視する「探求学習」です。ただ決められた内容を詰め込むだけでなく、生徒自身が興味を持ったテーマを深掘りする学びが展開されます。この探求学習は、これからの社会で必要とされる「自ら考え行動する力」を育てる重要な取り組みです。

 

例えば、刈谷高校附属中学校では授業時間を週31時間とし、標準よりも2時間長く設定。特に理科・数学・国語の時間を増やすことで、学びを深める時間を確保しています。こうした取り組みが、親御さんや生徒からの関心を集めたのでしょう。

 

2. テストの形を変え、日々の学びを重視

半田高校附属中学校では「中間テスト」や「期末テスト」を行わない代わりに、単元ごとの小テストやレポート、プレゼンテーションで学習状況を評価します。詰め込み型の勉強ではなく、日々の学びを積み重ねていくスタイルは、まさに「学び続ける力」を育む取り組み。その斬新さが志願者の心を掴んだのでしょう。

 

3. 部活動の新しい形

中学校としての部活動は設けず、高校生と合同で課外活動を行う仕組みも検討されています。中高一貫校だからこそできるこの取り組みは、生徒にとって新鮮で刺激的な体験となるはずです。

 

高倍率の背景にある期待

愛知県が中高一貫校を導入した理由の一つに、「これからの社会が求める人材を育成する」という強い意志があります。従来の教育スタイルを超えて、探求心や自主性を育む仕組みを取り入れることで、多くの家庭が「ここで学ばせたい」と感じたのでしょう。

 

また、各校が工夫を凝らした学びの形や評価方法は、「新しい教育」に対する期待感を高めたとも言えます。とりわけ明和高校の17倍という倍率は、学校側の努力と地域の注目度の高さを象徴しているのではないでしょうか。

 

 

塾長からひとこと

これからの教育は、「どこで学ぶか」以上に「どのように学ぶか」が問われる時代です。中高一貫校の取り組みは、まさにそれを体現していると言えます。子どもたちが自ら考え、動き、成長する環境をどう作るか。

 

 

明和高校附属中学校(普通コース):募集人員80人・志願者数1364人 約17.05倍

明和高校附属中学校(音楽コース):募集人員20人・志願者数36人 約1.8倍

津島高校附属中学校(国際探究コース):募集人員80人・志願者数165人 約2.06倍

半田高校附属中学校(普通コース):募集人員80人・志願者数395人 約4.94倍

刈谷高校附属中学校(普通コース):募集人員80人・志願者数818人 約10.23倍

 

【今後の日程】

●普通コース・国際探究コース

1次選抜(適性検査):2025年1月11日(土)

1次合格者の発表:2025年1月15日(水)

2次選抜(面接):2025年1月18日(土)

合格発表:2025年1月24日(金)

●音楽コース

適性検査・実技検査:2025年1月11日(土)

面接・実技検査:2025年1月18日(土)

合格発表:2025年1月24日(金)

 

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。