「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」は本当なのだろうか?

 

 

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という言葉は、教育の世界ではよく使われる言葉の一つです。

 

目の前で飢えている人がいたら、“魚を与える”か“魚の釣り方を教えるか”。魚を与えるとその場はいいが、ずっと与え続けなければ生きていけない。

さらに、与えられる魚以上の魚を獲得できない。 一方、「魚の釣り方を教える」ことで、一人で魚を獲得できるようになり、より大きく、より美味しい魚を獲得することができるようになる。

 

でも、本当にそうなのか?と最近思うようになりました。

 

釣りをやったことがある人は解ると思うのですが、実際は釣り方を教えて貰ったからといって直ぐに釣れるわけではありません。

 

釣り自体は、釣れる日よりも、釣れない日のが多いのです。だから「じゃどうするの?」とそこで自分自身が考えることが大切なんです。

 

「どうしたら釣れるのか?」考えて,考えて、足繁く釣り場に通い続けなければなりません。今日釣れた魚が、明日も同じ場所で、同じ時間で、同じ釣り方をしたからといって釣れるとは限らないのです。

 

これは、変化の速い現代社会においては、「自分で考える力」を養うことこそが最も大切なことと同じだと思うのです。

 

でも、生徒達に、「魚を与える」わけでもなく、「魚の釣り方」を教えるわけでもなく、「自分で考えろ」と言い放つだけというのも違うような気がします。

 

 

未来義塾の最終目標は、子どもたちに自主学習の姿勢を身につけさせることです。決まった時間に机に向かい、自分で決めた課題にキチンと取り組む。

 

それができるようになった子、つまり自立心を手に入れた子は、その後、何があっても簡単には崩れることはないと思うんです。

 

逆に、知識の詰め込みだけしてきた子供は、何か問題に出くわした時に、その問題を解決出来ずに”ぽきっ”と折れてしまいます。

 

自分で考え、学ぶ習慣を身につけ、自立心を手に入れることは、本当に難しいことです。

 

でも、この未来義塾という学び場が、生徒達にとってそういった成長する場となるよう今日も、明日も努力していきたいと思います。

 

それでは、今日はこの辺で失礼致します。

 

 

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守田 智司

愛知県蒲郡市にあるハイブリット学習塾/未来義塾の塾長。10代で愛知県から大阪、東京まで自転車で走破!大学中は、バックパック1つで、アメリカ1周。卒業後、アメリカ・アトランタにて「大工」を経験。帰国後15年間、大手進学塾の教室長・ブロック長として教壇に立ち、2005年独立。 大型自動二輪、小型船舶2級免許所得。釣り、ウォーキングが好き!作家は、重松清さん、音楽は、さだまさしさんが好き。「質より量より更新頻度」毎日ブログを更新しています。